クラシックギター製作塾・tamaniwaワークショップ |
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東京町田市の玉川学園にバイオリン製作者、茶位幸信さんという方がおられるということを知り、さっそく門をたたきました。茶位さんは音のいいギターをお作りになることでも名の知られた方です。では次の木曜からおいでということで、私のほんとうのギター製作が始まりました。 キットになくて茶位工房にあったもの。それはていねいな指導とちょっとしたヒントです。音の出るギターを作るコツというか、長年の経験から生まれた法則です。欧米(特にアメリカ)のギター関係のホームページを覗いてみると、日本でなら決して公表しないだろうと思われるような「秘密」を包み隠さず公開している例に出会います。自分が試してみて、これはいいと思われる技術や治具、手順などを自分だけのものとせず広く知らせようとしています。ひとつの理由として、それだけ自分で何かを作ってみようと思う人々の層が広いからなのですが、茶道や、華道などの世界にみられるように閉鎖的な「道」の歴史を持つ国の文化との相違ともいえます。インターネットによるギター製作の通信教育を見たり、たくさんの部材屋さんの広告を目にしたりすると、いかに広い国とはいえこれだけの供給に応えるだけの需要、つまり自分で作ろうと思う人々がたくさんいるのだなと感じます。 わたしがギター作りを覚えるにあたり、近くに茶位親方のような人がいたこと、快く教えてもらえたことなど、そういう意味ではわたしはとても運がよかったのだろうと思います。たいていの人は楽器を作ろうと思っても教えてくれるひとが見つからなかったり、仮に見つけても自宅から遠かったりで、なかなかチャンスがなく、そのまま諦めてしまっているのではないでしょうか。そんな願いをもった人にひとつのきっかけと場所を提供したいというのが「クラシックギター製作塾・TAMANIWAワークショップ」開塾の動機です。わたしに与えられた幸運を他のひとにも分かち合いたいと思ったからです。しかし誰もがギター製作に向いているわけではありません。とはいうもののまず作ってみなければ自分が向いているかどうかも分かりません。私の場合がそうです。最初に作り出して初めて自分がこんなにもギター作りが好きだったということに気がついたのですから。元来ものを作ることが好きであること、音楽とりわけギターが好きであること、この2つが必須条件でしょうか?
それではワークショップのことを書きましょう。弦楽器の大半は「木」でできています。木は自然にあるもの、身近にあるものです。そして誰でも一度はノコギリやカンナを使った経験はあるはずです。カンナを使ったことのないひとでも、木のかけらをナイフで削ったことはあるでしょう。それで充分です。特に大きな力は要りませんから、女性でもお年寄り(わたしもお年寄りです)でも気軽に作ることができるのです。要は愛情をこめて作ること、いい楽器を作るコツはこれです。 一度に滞在していただく人数はお一人。お仲間と一緒という場合でも二人までです。わたしが茶位親方のもとで習ったときもそうでした。新しいテクニックを覚えるときや疑問が生じたときには一対一の方が断然有利です。
作業は朝9時に始まります。12時から2時までは昼休み、そのあと夕方6時まで製作に励んだ後は夕食(自慢をするわけではありませんが、わが家の料理はおいしい)、朝食・夕食とも7時です。夕食後、雪の夜などは薪ストーブの前でゆっくりとおしゃべりをして過ごすこともできます。お断りしておきますが、歩いていける範囲にはいわゆる「遊ぶ」場所はありません。散歩をする場所はいくらでもございますが......運がよければカモシカやリスに出会えます。ギター曲のCDもたくさんあります。要するに滞在者として過ごしながらギターを作ってもらうわけです。 2004年8月30日、工房オープンの直後、塾生第1期生、寄藤さんがギター作りに挑戦しました。カンナも持ったこ
最後の3日間はフレンチポリッシュに挑戦しました。とまどうことの連続のようですが、家に帰っても挑戦は続きます。どんなお知らせが届くか楽しみです(あんまりうまくいかなかったようですが)。最終日の晩には寄藤さんの演奏を聴かせてもらいました。(実は彼、ここでも一日2時間以上も練習をするという熱心なギタリストなのです)
もっとも新しい塾生は第6期生のA.Cさん。もっとも新しいだけでなく最若年でもあります。13歳、彼女の通っている学校の中等部最終学年の卒業プロジェクトの課題としてギター製作を選びました。もっとも初めはだれもが「それは無理だ」と翻意を促したのだそうですが、それを押し切ってやって来たのです。東京から各駅停車を乗り継いで来るという熱意に押されてこちらもできる限りのことをしました。
滞在期間は延べ2週間。その人の技術に合わせてカリキュラムを組み、材料を調えます。技術が不足する人や体力のない女性の場合には時間短縮の意味で、ある程度機械力の助けを借りることになります。半完成のキットを使うこともあります。
ギターという楽器はできあがってしまったらもうおしまいというものではありません。ギターに限らず楽器は音楽的に「いい音」が出なければ楽器とはいえません。また「いい音」が出てもうまく弾かなくては音楽にはなりません。でもそれが買った楽器でなく自分で作ったギターなら、少しくらい音が悪くたって...... できあがったギターを弾きこなす、不満な点があったらあちこち調整してみる、それでもその楽器に満足できなかったら、さらにいい「音」を求めて新しい楽器を作る...... この趣味はやればやるほど到達点はさらに深くなっていきます。第2期生のY.Aさんはすでに5本ほどのギターを作られています。
多少音はよくなくても、世界にひとつしかない、しかも自分で作ったギターを弾く、さらに「音」を求めて探求を続ける。これは他の人には真似のできない個性豊かな趣味といえるでしょう。 第3期生として南陽市にお住まいのH・I氏が毎日曜日に製作に通われました。モデルはダニエル・フレドリッシュ。なんと7弦ギターです。2005年末、雪が降り出す頃完成しました。その後そのギターの音に飽きたらず、ネックを残して他の部分はまったくイチから作り直すという作業にかかりました。塗装寸前まで来ています。無事完了しました。
ご希望があって、手の小さな女性のためのギターを作ったことがあります。弦の長さ、ネックの幅など小さい手にも合うように計算して作りました。とても楽しい作業でした。 でしょうか?だいたいギターのうまい人は指も長いのではないでしょうか?もちろん小さい手の持ち主でありながら巧みに演奏するプロのギタリストもいますが、素人のための楽器はプロの使うものと同じサイズでいいのかなぁと思ったりもします。 ネックの幅やフレットの間隔など自分の手に合わせて作るということも、自分で作るなら難しくはありません。
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tel & fax 0238-48-2833 999-0361 山形県東置賜郡川西町玉庭 6543-18 TAMANIWAワークショップ |
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